相続登記とは、亡くなった被相続人から土地や建物などの不動産を相続した際に発生するもので、所有権移転による相続人への不動産の名義を変更するための申請手続きのことを指します。
この相続登記は原則として登記するか否かは任意とされていますが、2023年から相続登記は義務化されます。
そしてそれらを3年以内に行わなかった場合には、罰則が科されることとなりました。
■相続登記の必要書類
相続登記の際には、以下のような書類が必要となります。
出生から死亡までを記載した戸籍謄本(被相続人)/戸籍謄本(相続人全員)/住民票(登記名義人になる人)/住民票の除票(被相続人)/登記識別情報
このほか、法定相続以外の遺言書に基づいた相続の場合には遺言書、遺産分割協議を行って相続を行う場合には遺産分割協議書や印鑑証明書などが必要になります。
さらに、登記申請手続きを司法書士などの代理人に代行してもらう場合には、委任状も必要となります。申請手続きを自分でやった場合にはこの委任状は必要ありません。
■相続登記の費用
登記を行う際にはほとんどの場合、登録免許税を納める必要があります。
相続登記の場合は、課税価格に1000分の4を乗じた額を登録免許税として納めます。課税価格は当該不動産の固定資産税評価額から算出できます。
ただし、遺贈の場合には課税価格に1000分の20を乗じた額になり、その額が相続登記と異なる点には注意が必要です。
相続登記の際にはこの登録免許税のほかに、申請のための必要書類を収集する際に費用が掛かります。具体的には被相続人の出生から死亡までが記載された戸籍謄本、相続人全員の戸籍や印鑑証明書、住民票など、これらはそれぞれ1通あたり300~750円ほどかかります。
司法書士法人As birdsでは、武蔵野市、世田谷、杉並区、中野区を中心として遺産整理に関するご相談をお待ちしております。遺言や遺産整理業務など、遺産整理に関して少しでもご不明な点等ございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
相続登記(不動産の名義変更)にかかる費用・必要書類
司法書士法人As birdsが提供する基礎知識
-
民事信託の5大機能
家族信託には主に5つの重要な機能があり、それぞれ「名義集約機能」「条件付き贈与機能」「財産分離機能」「...
-
任意整理のメリット・デ...
任意整理とは、債務整理方法の1つです。 債務整理とは、借金を抱えている方に向けた制度で、いくつか...
-
注目される民事信託
民事信託は、高齢化が進み、財産管理や遺産承継におけるニーズが多種多様に広がる昨今、これまでの制度以上に...
-
遺産分割協議書作成
遺産分割協議書とは、遺産分割協議において、決定された内容を記載した書類のことです。では、そもそも、遺...
-
事業継承の種類
一口に事業承継といっても、事業承継には大きく分けて3つの種類があります。 以下では、事業承継の種類につ...
-
協議離婚
■協議離婚とは? 協議離婚とは、離婚条件を夫婦での話し合いで決定し、離婚するという方法です。離婚するこ...
-
DV
■離婚とDV DV(家庭内暴力)を受けていたという事実は、離婚において2つの意義をもちます。1つ目は慰...
-
民事信託の相談を司法書...
民事信託は平成18年12月に信託法が改正されたことによって、制度の利用が本格化した比較的新しい制度です...
-
財産分与による所有権移...
財産分与は、離婚をした際に一方が相手方に対して請求することができるものです。 この財産分与の対象となっ...