0422-28-7131 事前にご連絡頂ければ時間外も対応いたします。
お気軽にお問合せください。
受付時間
9:30~18:00

【司法書士が解説】民事信託(家族信託)が向いているケース

  1. 司法書士法人As birds >
  2. 民事信託に関する記事一覧 >
  3. 【司法書士が解説】民事信託(家族信託)が向いているケース

【司法書士が解説】民事信託(家族信託)が向いているケース

民事信託とは、特定の財産を信頼できる者へ託すために使われる制度のことです。
不動産や会社といった財産をもっている人(委託者)が、その財産から利益を受ける人(受益者)に代わって、家族など信頼できる人(受託者)がその人のために、財産の管理をする制度のことです。
今回は、民事信託が向いているケースについて紹介していきたいと思います。

民事信託が向いているケース

民事信託が向いているケースについて、以下2つのケースを紹介します。

  • 認知症となった後も自分の意志を反映した資産管理がしたいケース
  • 事業継承への活用を行いたいケース

認知症となった後も自分の意志を反映した財産管理がしたいケース

民事信託を活用すると、認知症となった後に活用されることの多い成年後見制度に比べて、自分の意志を反映した財産管理が期待できます。
成年後見制度とは、認知症などの病気や障害により判断能力が不十分な方を保護、支援する制度のことです。
成年後見人は財産の処分には厳しい制限があり、本人の財産から支出できるものは本人の生活や医療看護に関する費用と後見等事務に関する費用のみになり、その他の出費は制限されます。
しかし、民事信託を利用すれば、例えば家族へのプレゼントや、家族に土地を譲るということについてなど、出費についての制限はありません。
また、不動産を売却して有効活用するなど、委託者から信託された財産を使って受託者が運用を行うことも可能です。

事業継承への活用を行いたいケース

自身で事業を営んでいて、事業承継を考えている場合にも民事信託が有効に活用できます。
遺言を使った事業承継では、自分が死亡した後、次の承継先までしか指定できませんが、民事信託では、自分が死亡した後の承継先を数代後までも指定することができます。
また、自身を指図権(財産の管理や処分、運用の方法について受託者に指図できる権限)のある受益者にしておけば、後継者となる家族に実権を移しつつも、引き続き経営に携わることが可能です。

まとめ

今回は、民事信託が向いているケースについて紹介していきました。
認知症対策として有効な民事信託ですが、認知症になってからでは判断能力が不十分であるとみなされて、契約ができなる可能性があります。
家族や財産を守るためにも民事信託について、早い段階で司法書士に相談することを検討してみてください。

司法書士法人As birdsが提供する基礎知識

  • 孫に遺産を生前贈与するには

    孫に遺産を生前贈与するには

    ■生前贈与とは 生前贈与とは、自分が生きているうちに、将来の相続人に対して財産を渡しておくことをいいま...

  • 相続登記の義務化|過去に行った相続も対象になる?

    相続登記の義務化|過去...

    相続をする際に、土地や建物といった不動産の名義を変更する「相続登記」は、これまで任意とされてきました...

  • 民事信託の仕組み

    民事信託の仕組み

    民事信託の仕組みは主に3人の登場人物によって成り立っています。 信託は元々「信頼できる相手に財産を託...

  • 個人再生手続き

    個人再生手続き

    個人再生手続とは、法律で定められた金額を業者に支払って借金を整理する方法です。借金で支払いきれなくなっ...

  • 有価証券の名義変更

    有価証券の名義変更

    被相続人が株式などの有価証券を保有しておりその株式の名義変更手続を行っていない場合、配当を受けることが...

  • 事業継承の種類

    事業継承の種類

    一口に事業承継といっても、事業承継には大きく分けて3つの種類があります。 以下では、事業承継の種類につ...

  • 遺言書にはどのくらい効力がある?

    遺言書にはどのくらい効...

    遺言書は、死後の法律関係を定めるための最終意思表示であり、被相続人が死後の自分の財産の行方を定めるため...

  • 民事信託(家族信託)の手続きにかかる費用とは

    民事信託(家族信託)の...

    ■民事信託とは 民事信託とは、自分の財産を預けて、自分の財産から生じた利益を受け取るものです。 信託は...

  • 生前贈与と遺留分侵害額請求

    生前贈与と遺留分侵害額請求

    そもそも、遺留分侵害額請求とは何なのでしょうか。そもそも、遺留分制度とは、相続の場合に、必ず相続財産の...

よく検索されるキーワード

ページトップへ