被相続人が亡くなると、被相続人が所有していた財産は相続財産として各相続人に分配されます。 しかし、相続財産を継承しても、何もしなければその財産は被相続人の名義のままとなってしまいます。そこで、その財産の名義を被相続人のものから相続人のものにに変更することとなります。これを、相続登記と呼びます。
相続登記には、他の相続手続きと違って、期限や不作為による罰則がないため、行わないために、行政などから罰を受けることはありません。しかし、相続登記を行わないことには、大きなリスクがあります。民法177条の規定では、登記がないと当該不動産が自分のものであることを第三者に主張できないとされています。つまり、相続登記をせずに放置しておくと、第三者に対して「この不動産が確かに自身の所有物である」ということを主張できなくなってしまうのです。この状況を放置しておくと、相続した財産を自分のものとして使えない上に、不動産トラブル生じた際に、自分が所有権者であることを主張できなくなってしまうのです。
以上のように相続登記は、 相続財産を承継する上で、大変重要な手続です。一方で、その手続は煩雑で、法律の専門知識がないと難しい場面もあります。そこで、司法書士などの専門家に依頼することで、よりスムーズに相続登記を進めることができるでしょう。
司法書士法人As Birdsでは、武蔵野市、世田谷、杉並区、中野区を中心に、一都三県にて、相続財産の名義変更や遺産整理、遺言、相続人調査、遺産分割協議、相続放棄、限定承認などを承っております。お気軽にご相談ください。
相続財産の名義変更
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